クラウドとは
いままでに「クラウドって何?」という質問を何度か受けたことがあるので、執筆中の書籍に書く予定の文章をそのまま掲載します。
「クラウド」とは「雲」という意味で、「クラウドサービス」をおおざっぱに説明すると、サービスを提供するコンピューターの実体が手元になく、ネットワークの向こう側、つまり、まるで雲の彼方にあるかのような状態のことをいう。
クラウドではないサービスの場合、サービスを提供するコンピューターは手元にある。
たとえば、社内で使用しているシステムの場合、サーバーと呼ばれるコンピューターが社内に置いてあり、そのコンピューターがサービスを提供している。
この場合、このサーバーが故障することによって、サービスを提供できなくなる。
そのため、サーバーが故障することがないよう、または故障してもすぐに復旧できるよう、社内にコンピューターの管理者を常に配置しておかなくてはならない。
これに対し、「クラウド」が提供するサービスの場合、サービスを提供するコンピューターはネットワークの向こう側にあり、サービスを受ける者はその実体の存在を気にとめる必要がない。
クラウドサービスを利用する利点は、手元にサービスを提供するコンピューターをおく必要がないことだ。
手元にサービスを提供するコンピューターがあると、これを常に管理する必要がある。
個人利用においていえば、たとえばデジカメで撮ったプライベートな写真を個人のパソコン内でのみ管理していたとしよう。
当然、写真が増えれば増えるほど、パソコンのディスク容量を圧迫する。
さらには、もしこのパソコンが故障して復旧できなくなってしまった場合、なかに入れてあった大切なプライベート写真も、すべて消えてなくなってしまう。
これをクラウドサービスを利用した場合でみてみると、これらのプライベート写真はすべてクラウドのなかに置くことになる。
当然、パソコンのディスク容量は不要だ。
クラウドはネットワーク上に存在するため、パソコンがネットワークで接続できることが条件だが、パソコンが故障してもプライベートな写真が削除されることはないばかりか、パソコン以外にもスマートフォンなどのさまざまなデバイスからも共有して写真を閲覧できるようになる。
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