私の15冊目の著書が近々発刊されます
私の15冊目の著書、
「あなたのワークシートがインターネットにつながる Excel VBAでクローリング&スクレイピング」
が10月30日に発刊されます。
かつて人間は、皆一つの同じ言葉を使い、同じように話していた。彼らは東方に移動し、南メソポタミア地方のシンアルの地に平野を見つけて、そこに住みついた。彼らは石の代わりにレンガを、しっくいの代わりにアスファルトを用いることができるようになった。彼らは言った。
「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」
こうして人々は、天まで届く、高くて大きな塔の建設に着手した。だが、このような人間の企てを神が見過ごすはずがなかった。神は下ってきて、人間が建てた塔のあるこの町を見て言った。
「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているからこのようなことをしはじめたのだ。これでは、彼らが何を企てても妨げられない。ただちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。」
この神の決断によって、人々は同じ言葉で話せず、相互に意思疎通を図ることができなくなってしまった。言語による人々の統制も不可能になった。その結果、人類は全地に散っていかざるを得なくなった。こうして人々は、この町の建設をやめたという。
塔の建設を企て、神の怒りを買ったこの町は、バベルと呼ばれた。神がそこで言葉を混乱(バラル)させ、またそこから人々を全地に散らしたからである。
▼引用文献
図説 聖書の世界(Page. 36 - 38、月本昭男・山野貴彦・山吉智久著 学研)
インターネットについて語る時、私はこの「バベルの塔」の話しを思い出さずにはいられません。
神の怒りによって全地に散った人類は、現在において全地に張り巡らされたインターネットを通じ、再び結束しました。そして、新たにサイバー社会のバベルの塔を築き始めました。
人類は異なる言語を話すようになりましたが、人類が発明した優れたコンピューターによって、様々な言語を機械的に翻訳することが可能です。たとえ地理的に離れていても、人類はインターネットを通じて意思疎通を図ることができるようになりました。世界は、再びひとつとなったのです。
前置きが長くなってしまいましたが、「クローリング」や「スクレイピング」は、サイバー社会のバベルの塔であるインターネットを通じて、世界中から様々なデータを収集するための技術です。聖書の時代であれば、神々から怒りを買っていた技術でしょう。世界中の英知を、あなたの手元に集中させるための技術なのです。
本書より、「インターネットを通じて繋がる世界」
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