2024年1月1日月曜日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
本年も、合同会社IKACHIをよろしくお願いいたします。

毎年、元旦にこのブログを更新するのが恒例になっているので、今年も更新します。
IKACHIのホームページと違い、このブログへのアクセス件数は(非常に)微々たるもので、「ブログ、辞めようかな」と何度も思っているのですが、結局いまだにずるずると引きずっています。

ところで、昨年の目玉は、何といっても生成AIです。

今、IKACHIのホームページに掲載しているWebサービスの大半は、ChatGPTやDALL-Eなどの生成AIによってつくられたものです。
私は、どのようなサービスが欲しいかをChatGPTに言うだけ。
もちろん、一発で望み通りのサービスができることはなく、ChatGPTが出力したソースコード自体にエラーがあったりもしますが、それでも自分が1からソースコードを書くよりも、各段に早いです。
さらに、デザインセンスも素晴らしく、「清潔感のあるサイトに仕上げて」と指示するだけで、一瞬にしてCSSを出力してくれます。

「生成AIがホワイトカラーの仕事を奪う」なんて声が多く聞かれますが、確かに、そのとおりだと思います。
単なる「コーダー」としてのプログラマーは、もはや完全に不要でしょうね。

でも、だからといって、システム開発の仕事が無くなるとは、個人的には思っていません。
なぜなら、極論、会社の社長がChatGPTだけで、自ら社内のさまざまなシステムを開発できるとは思えません。
ChatGPTという優秀なコーダーがいたとしても、それだけでシステム設計ができるわけではありません。
業務の内容にあったシステムを設計する作業は、今のところ、人間にしかできないと思っています。

たとえば、どこの会社でも、例えば会計システムのパッケージをそのまま使っている会社は少ないでしょう。
自社の業務フローに沿って、さまざまなカスタマイズを行っている会社が多いのではないでしょうか。
そのカスタマイズの内容をうまくChatGPTに伝えることが、果たして、システム開発経験のない素人にできるでしょうか。

2000年代後半、クラウドというバズワードが生まれたころ、同じように、「ITエンジニアは要らなくなる」なんて声が多く聞かれましたが、それはまったくのデタラメで、むしろITエンジニアは慢性的に足りない状態が続いています。
クラウドが減らすことができたのは、ITエンジニアの数ではなく、オンプレミスのサーバーとその管理費用でした。

生成AIも、クラウドが騒がれた時と同じではないかと思っています。
生成AIがあれば、誰もがシステム開発ができるわけではありません。
そうではなく、生成AIを利用したシステム開発のスキルが求められてくることでしょう。
具体的には、コーディングは生成AIが行うことで、システム開発の納期が短くなるかわりに、コーダーのコストが不要となります。
ただ、それだけのことだと私は思っています。