私は普段、1 日の大半をパソコンの前で過ごす。
その際、パソコンの脇にはたまにペラペラめくって眺めるだけの書籍を置いている。
この書籍は、どんなもので良い。
技術書であったり小説であったり、ゲームの攻略本だったりする。
上述のとおり、眺めているだけで、しっかりと読んでいるわけではない。
この眺めるだけの書籍は、すでに一度読破済みで、気に入った書籍を売らずに残してあるものだ。
パソコンをする時は、ほぼこのスタイルをとっている。
「なぜ?」と聞かれると、自分でもよくわからないんだが、書籍の触感が好きだからなんだと思う。
昨日はパソコンをしながら、「プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間」(スコット・ローゼンバーグ著、2009年、日経BP社)を眺めていた。
その書籍のなかで、興味深い内容があった。
この書籍の登場人物であるケイパーという人物は、昨今、シンギュラリティで有名なレイ・カーツワイルと今から 20年以上も前に賭けをしたらしい。
「チューリングテスト」(話している相手が人間か AI か区別がつかないくらい、会話のやりとりができるかどうかのテスト)をパスする AI が 2029年までに誕生するという立場がカーツワイル、そんなはずはないとする立場がケイパー。
賭けた金額は 2万ドルだそうだ。
その頃からすでにシンギュラリティの到来を予言していたカーツワイル。
ケイパー曰く、「プログラミングの仕事をしていれば、そんなことがおきるわけがない」とのことだったが、今では人類を滅亡させるのではないか、などと危惧されるほどの AI は進化しており、チューリングテストはすでに、現時点でクリアしていることは誰の目から見ても明らかであろう。
2029年を待たずして、カーツワイルの勝ちである。
ちなみに、この書籍は、IT 業界のスーパースター達が集まって 1 つのソフトウェアを開発するのだが、全然スケジュールどおりにいかず、期待していた機能も実装できず、「プログラミングというは難しいということを再確認した」、といった内容の書籍である。

