2026年9月23日水曜日

Claude に 3D ゲームを作ってもらったが

 先日、特に何かを思いついたわけではなく、たまたま普段あまり使っていないフォルダのなかにはどんなものがあるか、気の向くままにフォルダをクリックしながら見ていた。

その際、20 年前に HSP で作成した、3D ゲームのソースコードを見つけた。

HSP とは、Hot Soup Processor の略で、おにたま氏が開発した BASIC に似たプログラミング言語である。

3D ゲームの開発がほかのプログラミング言語と比べるとかんたんで、プログラムの構文自体も初心者向けだ。

インターネット環境が劇的に向上していく時代で、電話回線のダイヤルアップから ISDN、ADSL、と、回線速度が飛躍的にあがっていった時代だ。

何度も何度もトライアンドエラーを繰り返し、それでも自分の思った通りのプログラムができたときは感動ものだった。

それが嬉しくて、開発したツールやゲームを、手書きで作成した HTML の Web サイトにて公開していた。

今の ikachi.org のサイトも、当時の手書きの HTML がベースとなっている。

少し脱線してしまったが、この HSP のソースコード、および素材一式を AI (Claude) に渡して、「これ、Web アプリに書き換えられる?」と聞いてみたところ、JavaScript で一気に書き換えてくれた。

細かな部分の挙動など、もはや HSP のころのままである。

それが、こちら。

Saintpaulia

https://www.ikachi.org/saintpaulia/

これにはかなり驚いてしまったのだが、さらに「このゲームをもっと手の込んだものに改修して」といったところ、さらに驚くほどの 3D ゲームに仕上げてくれた。

それが、こちらである。

Saintpaulia Revolution

https://www.ikachi.org/saintpaulia-revolution/

もはや、市販のゲームのようである。

ロボットや音楽、効果音の素材は HSP のときのものをそのまま使っているが、建物の 3D モデルやら背景のステージは、すべて、Claude のオリジナルだ。

かんぜんに脱帽である。

2026年9月13日日曜日

プログラマーのジレンマ

 私は普段、1 日の大半をパソコンの前で過ごす。

その際、パソコンの脇にはたまにペラペラめくって眺めるだけの書籍を置いている。

この書籍は、どんなもので良い。

技術書であったり小説であったり、ゲームの攻略本だったりする。

上述のとおり、眺めているだけで、しっかりと読んでいるわけではない。

この眺めるだけの書籍は、すでに一度読破済みで、気に入った書籍を売らずに残してあるものだ。

パソコンをする時は、ほぼこのスタイルをとっている。

「なぜ?」と聞かれると、自分でもよくわからないんだが、書籍の触感が好きだからなんだと思う。

昨日はパソコンをしながら、「プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間」(スコット・ローゼンバーグ著、2009年、日経BP社)を眺めていた。

その書籍のなかで、興味深い内容があった。

この書籍の登場人物であるケイパーという人物は、昨今、シンギュラリティで有名なレイ・カーツワイルと今から 20年以上も前に賭けをしたらしい。

「チューリングテスト」(話している相手が人間か AI か区別がつかないくらい、会話のやりとりができるかどうかのテスト)をパスする AI が 2029年までに誕生するという立場がカーツワイル、そんなはずはないとする立場がケイパー。

賭けた金額は 2万ドルだそうだ。

その頃からすでにシンギュラリティの到来を予言していたカーツワイル。

ケイパー曰く、「プログラミングの仕事をしていれば、そんなことがおきるわけがない」とのことだったが、今では人類を滅亡させるのではないか、などと危惧されるほどの AI は進化しており、チューリングテストはすでに、現時点でクリアしていることは誰の目から見ても明らかであろう。

2029年を待たずして、カーツワイルの勝ちである。

ちなみに、この書籍は、IT 業界のスーパースター達が集まって 1 つのソフトウェアを開発するのだが、全然スケジュールどおりにいかず、期待していた機能も実装できず、「プログラミングというは難しいということを再確認した」、といった内容の書籍だ。


2026年9月6日日曜日

2 年半ぶりの更新

 このブログの存在を忘れていたわけではないのですが、気がついたときは特に書くこともなかったのでそのまま放置し続けていたら、2 年半も経っていました。

歳をとると、時間の流れがとても早く感じます。

この 2 年半の間、IT 関連の大きな動きとしては、なんと言っても AI の劇的な進化が挙げられます。

もはや、私は一切のプログラミングをやらなくなりました。

全て、AI に指示するだけです。

今まで、私が 30 年間学習してきたことよりも、はるかに AI の方が多くの知識を持っています。

コーディング能力に関しても、私よりも高く、そして尋常じゃなく早い。

これまで私が培ってきたものは、ただの「うんちく」となってしまいました。

あと、最近、「AI にばかりコーディングさせていると、なんの学習にもならない。自分でもコーディングの知識は身につける必要がある」みたいな論調を見かけることがあるのですが、私はそうは思いません。

まだ高級言語が登場したての頃、アセンブラなどの低級言語でプログラミングしていたプログラマーは、高級言語から始めたプログラマーに低級言語を習得することの大切さを伝えようとしていた、との内容の記事を見たことがあります。

今、アセンブラでプログラミングできる人はどのくらいいるでしょうか?

「江戸時代、東京から大阪に行くには歩くしか手段がなかった。今は新幹線であっという間に着くが、実際にどのくらい遠いかは、当時の人と同じように歩いてみるべきだ。」とかいう人がいたら、どう思います?

十年以内に、AI でプログラミングするのは当たり前の時代となり、人がプログラミングするのは珍しい光景になるのではないでしょうか。

そのような時になれば尚更、「(人間も)コーディングの知識は身につける必要がある」と言われても、うざがられるはずです。

確かに、AI でコーディングさせていると、プログラミング知識が事前にあるかないかで、差が出る時があります。

自分の思った通りに AI がコーディングしてくれないケースの対処などです。

とはいえ、うまくいかない理由を AI に言い訳させてみて、たとえばそれを別セッションの AI で対処方法を聞くなどすれば、作業を指示している人間にコーディング能力がなかったとしても、特に問題はないかなと思っています。

そんな状況だからこそ、「AI が全部仕事をやってくれるんで、IT 業界はもうダメだろ。」などという声も聞かれるのですが、確かにいずれはそうなるとは思うものの、現状は、非常に多くの中小企業が、いかに自社に AI を活かせばいいのかわからない状態です。

そういった企業に業務の AI 化を推進するのが、今後の IT 業界の主な方向性となるでしょう。